點心(てんじん) へ
桜の花も満開に咲き誇る週末、久しぶりに家族で時間が取れたので車に乗り東広島へ・・・。
5月に結婚記念日の主人の父・母へのお祝いの席をどうするか味の確認がてら昼食に｡
瀬野川沿いを渋滞気味の道路を上がりながら､ふいに主人が言った｡
「そういやぁ。ここら辺に会席料理を食べさせてくれるところがあったのぉ。」
「ほんなら、そこ行ってみるぅ?東広島の所は何回か行っとるけん。」
「ほうじゃねー。行ってみようか。」
てな感じであっさりお店変更｡
Uターンして點心へ。
表門から一歩入ると、薄桃色の満開の桜の木がチラチラと花弁を踊らせながら出迎えてくれました。
足下に咲く小さなスミレや春の花達を観ながら中門?に足を運ぶと、そこには點心
からのお知らせ等が。
見ると、點心
は予約と・・・。
しょうがないね。またにしようか｡なんて良いながら
ついつい色々なところに目をやって･･･｡
左に目を向けると、休憩室の様なお部屋があり､
庭園内や前を流れる小川にやって来る野鳥の説明書き、
和布(古布)で作られた箸入れや桜の巾着が置いてありました｡買い可。
奥に見えるのは、喫茶室のようで､椅子に座れる席になっていました｡
そうこうしていると、母屋の方から女将さんが出てこられ、事情を話すと時間があるのでしたら、茶箱弁当なら可能ですよ。という話になり、すぐにお願いをしました｡
時間が20分から30分くらいかかるとのことで、その間お庭をゆっくりと。
池には大きな錦鯉たちが
悠々と泳いでいます｡
庭の所々に、水仙や山椿、梅など｡
時折園内にある餌場に野鳥が飛んできて｡
園内や茶室などゆっくりと見て歩き、そろそろの時間｡
女将さんから声がかかりました｡
玄関を入ると正面に富士山のついたてが。
お庭がよく見える広い和室に通されました｡
ほんのりとお香の香りも。
席へ着いてお庭を眺めていると、昆布茶が
出されました｡
お茶で潤ったところで、茶箱弁当が運ばれて
きました｡
箱の飾り窓からほわっとした白い湯気が昇っ
ています｡
茶箱弁当 3000円
子供用茶箱弁当 1000円
温かなご飯は、土筆の混ぜご飯です。
口の中で噛んでいくとほんのり苦みと
蕗のような香りが広がりました｡
おかずも竹の子、ぜんまい、蕗、空豆など。
春をギュッと詰め込んだようです｡
椀物です。
少し頂いてしまった後で気が付いて撮りました･･･｡
お刺身などもありましたが早々と食べてしまった後でした｡
どれも良いお味でした｡
お弁当を食べ終えた頃を見計らって
お抹茶と和菓子が。
お弁当でお腹が一杯だったはずなのに
別腹でした(笑)
そろそろ帰ろうかぁ｡
なんていいながら腕時計に目をやると2時間過ぎていました｡
あっという間でしたが､思わぬ場所でゆっくりとお花見が出来ました｡
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