ゆるゆる日記

9月7日(火) 台風18号 猛威をふるう

数日前から、台風18号の接近はテレビやインターネットで報じられていたので、前日に
今日分の買い物を済ませておいた。
朝、部屋の中から窓越しに空を見上げると重く厚い雲の層が重なっていた。
風もほとんど無く、本当に台風が来ているの?と、疑いたくなった。
けれどテレビをつけると沖縄や九州は大変な被害に見舞われていた。
広島に最接近するのはお昼過ぎ。
こばねの幼稚園から休園の連絡もなく、今日は園を休ませよう。と思っていたところへ連絡網あり。
台風のため本日幼稚園は休園しますとのこと。
ホッと一息する。
が、大型台風が接近していても主人は仕事が休めない。
不安な中、出勤する夫を見送った。
掃除などをして、テレビの台風情報を見る。
台風の進路図を見ながらね逸れてくれないだろうかと願った。
今回の18号はかなり風が強いらしく、現地中継しているアナウンサーさん達は何かに捕まっていないと
強風に押し飛ばされる勢いなのと豪雨で目が開けられない、しゃべることが出来ないと命がけでの放送だ。
見ていたこばねも「台風って怖いねぇ。」と何か感じた様子。
そうこうするうち、家の中を通り抜ける風が強くなってきたので窓をすべて閉め鍵をかける。
すきま風が部屋の中を通る加減でピューーーッ。というもの悲しい音と襖がガタガタ音を立てた。
そのうちに雨が降り出し、お昼近くになると強風と豪雨で建物や窓が軋み悲鳴を上げだした。
南側の窓はとても怖くて近寄れないので北側の窓から外を見た。
が、真っ白で何も見えなかった。
ベランダ側の大きな窓は、強風が叩きつけるたびヒュュューーー!!ピシッ!!パキッ!!
と不気味な嫌な音を立てて内側のカーテンを揺らした。
そんな中、主人から電話が入る。
「台風があまりにも強くて仕事にらん。事務所までどうにか戻ったけどこんな状態じゃけん外へ出られんのんじゃ。看板が事務所の出入り口を塞いでしもうて閉じこめられた。」
「ええーーーっっ!!大丈夫?!」言い終わるかどうかにその言葉をたたみ込むように
「台風が治まるまで帰れんけん。じぁ。プッ。ツーツーツー・・・・。」
あっという間の電話だった。
気分が滅入ってしまった。
簡単な昼食を済ませ、台風が無事過ぎてくれることを願った。
2時間3時間と過ぎ、ふっと強風が緩くなった。
外の方から同じ建物に住む人達の声が聞こえてきた。
しばらくしてから窓越しに外の様子を観て、出れそうなので車と自転車の様子を観に私だけ外へ出た。
階段と踊り場、道路一面には無惨に飛ばされた沢山の木の葉が散乱していた。
階段を下りる途中、表札のプレートが丸ごと剥がれ落ちているお宅があった。
自宅の郵便ポストを見ると、ネームプレートが吹き飛ばされて転がっていた。
駐車場へ行き車をぐるりと確認。
ガラスが割れていたり、車体がへこんでいたりはなさそう。
塩害で海水を被ってしまったのはやむ終えない。
台風が落ち着いたら、即洗車だな。
自転車は・・・多分今起こしても、また倒れるな。今日は、もうこのままにしておこう。
そのまま自宅に戻った。
夕方、主人の実家から被害がないかの電話がはいる。
お互い無事なことを話す。

夜になり、ようやく主人も仕事先から解放され帰ってきた。
夕食を済ませた後、私の家族に携帯で連絡を入れるが繋がらない。
心配になり、PM9:00過ぎて車を走らせ実家に向かう。
途中、大潮の被害で道路のあちこちに筏の浮き・竹竿などが沢山残っていた。
実家に行く通常道路は、波にさらわれてごっそり無くなっていた。
水道管・下水管・電話線全て海の中だ。
陸の孤島にまたなってしまった。
別ルートでどうにか帰りやっと家族と会えた。
実家は、小窓のガラスが一枚強風で飛ばされた物が当たって割れただけで済んだ。
お互いの無事を確認してまた家路に急いだ。
長い一日だった。

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